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被災地域(児童館等)ニーズ調査 第二次報告・移動児童館中間報告 復興支援プロジェクト(東日本大震災・熊本地震) | 児童健全育成推進財団

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(1)

被災地域

(

児童館等

)

ニーズ調査

第二次報告

移動児童館中間報告

2011.6.14

実施主体

:

財団法人児童健全育成推進財団

《災害支援プロジェクトチーム》

TEL 03-3486-5141

目次

---

1.ニーズ調査の概要

・・・

2

2.移動児童館事業の概要

・・・

3

3.内容詳細

・・・

4

(2)

【ニーズ調査の概要】

.

育成財団では全国ネットワークを活用した独自の支援活動を行うことを発表し、各種支援活動を展開し ている。本震から約3ヶ月が経ったところで、現状とニーズを把握するため現地調査を実施した。

.

(1)被災地域の児童館等の状況確認

(2)児童館等の活動状況、および関係者ヒアリングによるニーズ調査

(3)避難所・仮設住宅等における子ども・子育て関連のニーズ調査

(4)その他、連携機関・団体・関係者との情報交換

.

平成23年6月8日(水)~12日(日)

.

派遣職員

阿南健太郎(広報部・業務部課長)

.

財団法人札幌市青少年女性活動協会 こども事業部こども育成課 児童会館 管理課長 志賀 和行氏

札幌市山鼻児童会館 館長 小林 剛至氏

.

行き先

岩手県沿岸地域

【視察・調査児童館等一覧】

NO. 名 称 被害の状況等 訪問日

1 宮古市高浜児童館 床上浸水(現在は再開) 6/8 2 宮古市社会福祉協議会 (市内2館の指定管理者、1カ所学童の家受託) 6/8

3 宮古市津軽石学童の家 被害なし 6/8

4 釜石市上中島児童館 被害なし 6/9

5 釜石市鵜住居児童館 流出。(現在はNTTビル3Fを借用して再開) 6/9 6 大槌町ふれあい運動公園避難所 6/9 7 釜石市箱崎児童館 流出。(別所にて再開するも、6/10で閉所) 6/9 8 釜石市双葉学童育成クラブ 被害なし 6/9

9 釜石市上中島仮設住宅 6/9

10 山田町健康福祉課 (市内児童館、児童クラブの運営) 6/10 11 山田町山田南放課後児童クラブ 避難所のため、図書室に移動し運営 6/10 12 山田町関口児童館 避難所として使用中 6/10 13 山田町山田北放課後児童クラブ 小学校に移転し運営 6/10

14 大船渡市さくらりっこ 被害なし 6/10

(3)

【移動児童館事業の概要】

.

育成財団の被災地支援事業の一環で、子どもたちに遊びを届ける「移動児童館」を展開している。5月 末から6月中旬までの事業についてまとめる。

.

(1)児童への遊びの提供

(2)支援者や保護者の支援

(3)ニーズ調査と重ね合わせることにより、効果的な支援活動を行うため

.

平成23年5月31日(火)~6月13日(月)

北海道士幌町・中士幌児童ステーションとの共催により実施

なお、6月8日~12日は、財団法人札幌市青少年女性活動協会職員の協力により実施

.

実施箇所

NO. 名 称 訪問日 訪問者

1 三沢市おおぞら児童センター 6/1 中士幌児童ステーション、育成財団

2 三沢市松原児童センター 6/1 中士幌児童ステーション

3 八戸市豊崎児童館 6/2 中士幌児童ステーション

4 八戸市湊児童館 6/2 中士幌児童ステーション

5 洋野町種市保育所 6/3 中士幌児童ステーション

6 洋野町種市学童保育所 6/3 中士幌児童ステーション

7 盛岡市永井児童センター 6/6 中士幌児童ステーション

8 宮古市重茂児童館 6/7 中士幌児童ステーション

9 宮古市藤原学童の家 6/7 中士幌児童ステーション

10 宮古市田代児童館 6/8 中士幌児童ステーション

11 宮古市津軽石学童の家 6/8 中士幌児童ステーション

12 釜石市双葉学童育成クラブ 6/9 中士幌児童ステーション、

札幌市青少年女性活動協会、育成財団

13 大船渡市さくらりっこ 6/10 札幌市青少年女性活動協会、育成財団

14 大船渡市にこにこ浜っこクラブ 6/10 中士幌児童ステーション

15 陸前高田市広田小わかめっこ 6/11 中士幌児童ステーション、

札幌市青少年女性活動協会、育成財団

16 釜石市鈴子広場 6/11 中士幌児童ステーション、

札幌市青少年女性活動協会、育成財団

17 大槌町大槌保育園 6/12 中士幌児童ステーション、

札幌市青少年女性活動協会、育成財団

(4)

【内容詳細】

ニーズ調査と移動児童館事業を重ねて報告しているため、6月8日~6月12日のみを掲載。

平成23年6月8日(水)

【宮古市】

1.

宮古市高浜児童館

高浜地区は壊滅的な被害。児童館は山側にあり、床上浸水(15cm)ですんだ。地震当日は、山側に逃げて、 子どもたちと一緒に翌朝まで避難していた。2家族は昼頃まで迎えにくることができなかった。 再開後数日は子どもたちも暗い表情を浮かべていたが、子どもたちは子どもの世界の中で回復してきて いることを感じているとのこと。

2.

宮古市社会福祉協議会

市内2児童館、1学童の家を社協で運営。うち、田老児童館は床上浸水した。

仮設住宅に移行していく中で、社協として子ども・子育てに関するニーズ把握に努めている。公園や小 学校に仮設が多く建設されているため、「体力低下が不安」「身体をつかった遊びをしたい・させたい」 という声が多い。職員側も疲れがたまってきているが、笑顔を忘れないよう頑張っているとのこと。

平成23年6月9日(木)

【釜石市】

1.

釜石市上中島児童館

箱崎児童館は流出したため、別所に間借りをして再開していた。様々な利用児童・家庭の状況があり、

6月10日をもって閉館することなった。

(5)

落ち着いてきたが、まだこれから移転等も考えられるため、気が抜けない。

2.

釜石市鵜住居児童館

鵜住居児童館は津波により流出。そのため、上中島児童館近くのNTTビル3Fの一部を借用して再開。 利用児童1名がその日病欠のため自宅で被災。お亡くなりになった。

職員さんのつぶやきから:地震や津波で怖かったし、利用していた子どもが亡くなったことも悲し かった。でも、涙が不思議と出なかった。今日、表彰状もらって初めて涙 が出た。子どもたちに支えられてやってこれて良かった。千羽鶴、とても 嬉しい。K ちゃんに折ってあげたかったけど、忙しくてね。今日は札幌か ら沖縄から応援してもらって、本当に元気が出た。

子どもたちの中では「(地震で引っ越してしまった)○○くんがいたらなー、

楽しいのになぁ」とか、「○○ちゃんのお母さんは?――いない。津波で

死んじゃった」というような変化を複雑な気持ちで受け止めている様子が 毎日児童館の中にある。

3.

釜石市双葉学童育成クラブ

「ぱんぷきん号」による活動サポート。移動児童館車両での遊び、館内でスライムづくり等。

6.

釜石市上中島仮設住宅

入居済み。子どもたちが仮設の脇に集まって遊んでいる。周囲には公園もあり、スーパーも目の前で環 境が良い。集会所が少し小さいような気がする。岩手県立大学の学生等が「お茶っこサロン」を集会所 で実施しているとのこと。

平成23年6月10日(金)

【山田町】

1.

山田町健康福祉課

福祉チーム

児童福祉係

町の児童関係の被害状況データを元にご説明頂いた

町内2児童館に建物被害はない。(関口児童館=幼児型、轟木児童館=混合型)

(6)

も児童クラブを開設する予定だったが、船越小が被災し、使用ができなくなった。開設状況(実績) を見せて頂く。元々在籍が多いわけではないが、登所率は平均72%程度。

2.

山田南小学校放課後児童クラブ

町内で児童数が多い学校。現在も避難所として使用中。グランドの約半分に仮設住宅を建設。 児童クラブ室(2教室分)は現在、救護・体調不良の方の静養室として使用している。そのため、学 校2階の図書室を放課後に使用して、クラブ運営をしている。各地からのメッセージが窓にまで貼ら れている。

土曜日や夏休みなど長時間の運営には限界を感じる。NGOや企業が単発的にプログラム提供を行って いるとのこと。避難所の開設期間は未定のため、体育館が利用できるのもいつになるかわからない。

3

.関口児童館

避難所として使用中。現在約15名が利用されている。最大で約30名の方が利用していたとのこと。

4

.山田北小学校放課後児童クラブ

関口児童館にて開設していたが、現在使用できないため、小学校内にて運営。旧ことばの教室を利用し ている。通常教室の約半分程度のスペースと、倉庫として利用可能なスペースがある。パソコン等備品 の一部は開設予定だった船越小放課後児童クラブ分として購入したものを流用。

(7)

【大船渡市】

5.

放課後児童クラブさくらりっこ

盛小学校敷地内。保護者会運営。グランドには仮設住宅が建設中。

大船渡市内は、加工工場が被災し、冷凍海産物が腐り始め、臭いが漂っている。盛小学校は海からは少 し距離があり、高台にあるが、においがきつい日もあり、窓を閉めざるを得ない時もあるとのこと。工 事車両等があり、また、体育館は物資倉庫になっているため、遊び環境は館内に限られてしまっている。 夏休みもプールが使えるかどうか未定だそうで、不安を感じている。

札幌市青少年女性活動協会職員による移動児童館。レクリエーションとスライム工作、ぬりえ等。

子どものつぶやきから:「地震でクラスの人数が減っちゃった」「地震の後から、学校に来られなく

なっちゃって、転校した子がいる」

6.

放課後児童クラブにこにこ浜っこクラブ

「ぱんぷきん号」による移動児童館。車両での遊び等。

車を降りたとたんに、魚のにおいが。この場所は割と海に近いため、においがきつい。

津波により2階建ての建物は使用できなくなった。現在は、地域の集会施設(契約会館)を借りて、開 設。ここも仮の場所なので、また引っ越しせざるを得ないかもしれない。

家を失った子、親類が亡くなった子、仮設住宅もバラバラになっている状態など、課題も多いが、でき るだけ早く開設したかったとのこと。

職員さんのつぶやきから:「紙のファイルも引っ張り出してきて、水洗いをしたけど、洗っても洗

(8)

平成23年6月11日(土)

【陸前高田市】

1.

広田わかめっこクラブ

陸前高田市の広田半島に位置する広田地区も大きな被害が出ている。遙か遠くに見える海から数キロに わたって、壊滅的な被害。道路も削り取られている。この日は震災から3ヶ月。行方不明者の捜索がま だ続けられていた。

小学校の一教室を使用して運営。横は避難所になっている教室。下のグランドに目をやれば、仮設住宅

が立ち並んでいる。まだ水道がつながっていない。

利用児童は激減。利用料を月500円にまで下げた。しかし、仕事を失った親も多いため、払うお金がな い。遊びにつれていくこともできない。開設時間を短縮し、職員も時給制に。指導員が不足しており、 見つかるまでにシルバー人材センターに派遣してもらっている。

「ぱんぷきん号」による移動児童館。車両での遊び、施設内での工作等。今回は、放課後児童クラブ以 外の子どもたちにも声を掛けたので、30名強の子どもが集まった。保護者もそれについて来て、一緒に 遊んでいる姿も見られた。

職員さんのつぶやきから:「今日のような企画は子どもも勿論ですが、保護者は本当に喜んでいる

と思います。何をするでも預かっていて欲しいですし、どこにも連れて

(9)

【釜石市】

2.

鈴子広場

釜石市災害ボランティアセンターの協力を得て、市内スーパー前の広場付近を借り、一般市民向けの

移動児童館を開催した。「ぱんぷきん号」の移動児童館(車両、ラムネ菓子づくり)、札幌市青少年女性 活動協会による昔あそび等。

双葉小学童育成クラブの子どもが楽しかったのでまた来てくれたり、保護者が楽しんでいる様子があり、 中学生や高校生までが寄ってくれて、楽しい時間を提供することができた。

平成23年6月12日(火)

【大槌町】

1.

大槌町大槌保育園

津波により倒壊。ユニセフの支援により、仮設の保育所を建設した。

津波から子どもたちを背負い山に逃げ、子どもたちは生き残った。しかし、その前に保護者に引き渡し たお子さんの何人かが津波の被害に遭った。保育士を辞めようかと悩んだ園長は、保護者に支えられ 仮設の保育所を 6 月 1 日に再開した。今回の移動児童館は、再開後の親子参加のイベントして設定。

「ぱんぷきん号」による車両での遊び、幼児体操等。

(10)

被災地域

(

児童館等

)

第二次調査

所感

1.

総括

(1)

復旧・復興のスピードが自治体間で大きく異なる

①ライフラインが確立していない地域もある。反面、4月訪問時よりもがれきは格段に減っている ②仮設住宅の建設スピード(用地確保)が異なるため、避難生活が長期化している。

(2)

児童館等において支援の格差がある

①早くから声を上げてきた児童館は、物資的には落ち着いてきている。 ②放課後児童クラブへの支援は乏しい。

(3)

子どもの遊び場が激減している

①小学校や公園のほとんどが、仮設住宅の建設場所となっており、子どもたちの遊べる環境がない。 ②「震災バエ」(震災により太ったハエ)や腐敗臭など、環境悪化のため、外遊びが難しい地域がある。

(4)

保護者も「子どもの遊び」を欲している

ようやく生活が落ち着いてきて、子どもの遊びや育ちに目が向き始め、次はどう夏休みを過ごすのか、 不安に感じ始めている。

2.

今後の課題

(1)

支援者支援の観点

①具体的なプログラムとしては、屋内で対応できるものが求められている。玩具寄贈も選ぶ必要あり。 (たとえば、竹とんぼは人気があるが、飛ばせるところがない、あるいは危険)

②支援者が疲れてきている姿がある。「心のケア」ということではなく、同じ専門職で働く仲間との 情報交換に期待が寄せられている。

③子どもたちへのプログラム・素材持ち込み型の移動児童館はとても喜ばれる。 ④あまりに単発的な支援が効果を生むかどうかは判断に迷うところ。

⑤夏休みだけではなく、冬の支援をどうするかも検討していきたいところ。

(2)

現地入りについて

①現地での宿泊などの確保は難しい状況。(工事、報道関係でホテルが夏までは取りにくい) ②余震がまだ続いており、二次災害の危険性もあるため、誰でも入れる状態ではない。

③移動児童館車両については、好評だったが、道路状況が悪く、アクセスできない場所がある。 ④沿岸地域はやはりアクセスが良くないため、長期的な滞在が求められる。(日帰りは厳しい)

(3)

スーパーバイザーの必要性

臨床心理士、福祉・教育系の専門家との連携により、子どもの長期的支援について

(4)

その他

参照

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